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∀ガンダム(ターンエーガンダム、∀ GUNDAM: ''TURN A GUNDAM'')は、テレビアニメおよび劇場用アニメ『∀ガンダム』に登場する架空の有人人型ロボット兵器。 イングレッサ・ミリシャなどで使用された発掘モビルスーツ(MS)の一つで、主人公ロラン・セアックの搭乗機。 == 機体解説 == ∀とは、全称記号で「すべてを内包する」という意味を持つ。 運用思想は徹底した「単機による作戦行動」であり、通常の兵器に求められる「用途に応じた機能の特化」という大原則を無視したものとなっている。その常識外の思想背景の基となっているのは太陽系外勢力(後述)に対する恐怖心であり、それによって∀開発に関するすべての制限を消滅させてしまう結果となっていた〔『∀ガンダム全記録集2』 - 講談社刊 ISBN 978-4063301014 より。〕。 かつて月光蝶システムを使い、地球圏の人工物を砂に変えた機体で「地球文明を埋葬した」とされる。その後は北アメリア大陸の町、イングレッサ領ビシニティ北部のマウンテンサイクル(アーク山)に長年祀られていた神像内に隠されていた。ビシニティの成人式の日、ディアナ・カウンターのウォドムに反応して起動する。 機体各部の意匠や機構にターンXとの共通点が多い。劇中で両者は「兄弟」「ターンタイプ」などと呼ばれた。 過去のガンダムシリーズのIフィールドとは異なり、∀ガンダムのそれはメガ粒子ビームの他にも実体弾及び衝撃波等にも対応している。また広範囲への展開で背部広域を防御するなどの効果を見せた。これは、宇宙世紀0200年代を描いた小説『ガイア・ギア』に登場するIフィールドバリアと同じである。 動力源の「DHGCP」は、資料では「縮退炉を2基搭載したもの」と記述されており〔、他の多くのMSで浸透している熱核反応炉ではない事が判明している。小説版では「不連続超振動ゲージ場縮退炉」と記されており、その縮退炉から発生させたエネルギーを、内面に展開し縮退を起こす、と解説されている。周囲から熱を奪う性質上、縮退炉には幾重ものブランケットが巻いてある〔。 機体は機体の周囲を覆ったIフィールドによって駆動する「IFBD(Iフィールドビームドライブ)」によって稼動している。そのため既存のMSとは違い機体内部でジェネレータや駆動装備に占有される容積が極端に少ないため、上半身はがらんどうで駆体そのものが装甲や構造材を兼ねた構造となっている〔。この内部容積に牛などの家畜や、核ミサイルを積載した事もあった。 推進器は下半身に集中し脚部にスラスター・ベーンが搭載されており、重力下でも有る程度の飛行が可能となっている。劇中終盤のギンガナム隊との決戦では、重力下での完全な飛行を行っていた。スラスター・ベーンはマイクロエンジン(超小型推進器)を用いた二次元ノズルの集合体で、その一枚一枚もさらに小さなベーンが集まったフラクタル構造となっている〔。出現直後はスラスター・ベーンにナノスキンの残骸が詰まっていた為、この機能は充分に回復しておらず、第12話で使用可能となった。 劇中ではその本来の能力の大半を発揮していないとされているが、その潜在パワーは凄まじく、スモーとムットゥーのモビルスーツとモビルアーマー2機を引っ張り上げた他、単体で大気圏離脱が可能な宇宙船ジャンダルムを正面から押し返すほどの推進力を誇り、他にも戦艦ウィルゲムの浮上を押し戻すなどしていた。 機体の装甲素材「ナノスキン」は多数のナノマシンから成り、高度な自己修復機能を持っている。生物の細胞が新陳代謝をすることで全体を維持するように、∀ガンダムの装甲も分子レベルで常時ナノマシンによって自己修復を行っている。一説には、機体の一部とナノマシンが残ってさえいれば、パイロットも含めて完全再生が可能とまで言われている〔。当初、∀が石像のような姿をしていたのは、役目を終えたナノマシンが垢のように長年の間に堆積し、機体を覆ってしまったのだと考えられている。なお、ディアナ・カウンターのMSにもナノスキンを用いたものがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「∀ガンダム (架空の兵器)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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